リハビリテーション科

自由に・楽しく・マイペース

自由に
既存のリハビリテーションにとらわれない自由な発想をモットーにしています。患者さんやご家族様からのアイディアがあれば可能な限り対応させていただきます。
楽しく
我慢して行うトレーニングは、身に付かないです。
理解、納得して楽しみながら行いましょう。
マイペース
リハビリテーションで最も大切なのは自主的に行うことです。マイペースは良いことです。

基本理念・基本方針

理 念

医療法人「永寿会」川添記念病院リハビリテーション科は、患者さんとご家族様、そこに携わるすべての人に「やさしさ・尊厳の順守」を持って接し、「安心・満足」していただけるサービスを提供いたします。

基本方針
  • 患者さんとご家族に寄り添い「役に立つリハビリテーション」の提供を目指します
  • 患者さんとご家族の権利を守り「その人らしい暮らし」を獲得できるようお手伝いいたします
  • 職員の一人ひとりが自己研鑽に励み、知識と技術の向上に努めると共に、明るく働きやすい職場づくりに努めます

治療内容

作業療法「OT」とは?

作業療法とは元々欧米から伝わってきた療法でOccupational=作業  Therapy=療法という英語の直訳が名前の由来となっています。そこで頭文字をとって「OT」と言われることが多いです。
作業療法と聞くと「何か単純作業を黙々としなきゃならない」と想像される方も多いと思います。リハビリテーション・作業療法でいう「作業」とは、人が生きていく上で行っていること全てを指しており、寝ること、食べることといった生物としての基本的な活動から、料理や買物、仕事や趣味、対人関係なども含まれており、大変幅が広いものとなっています。

では次になぜ作業が治療になるのか?についてお話いたします。
こころの病になると、理由もないのに不安を感じたり、今までは気にならなかったことが過剰に心配になることもあります。そして自信の低下、イライラ、落ち着かない、やる気が出ない、といった負の感情でいっぱいになり、生活していくための「作業」がままならなくなってしまいます。そうなると、「頑張らなきゃ…」となりますが、自力で立ち向かえれば良いのですが、実際に立ち向かうことは難しいです。そこで作業療法士がサポートすることにより、少しずつできることが増えていき、結果一人でできるようになる、といった方法があります。また別の方法として、うまく行かないことにダイレクトにアプローチするのではなく、出来ていることや興味のあることから行い「自信・達成・満足・楽しい」という正の感情を感じて、負の感情の軽減を図るという考えも治療のベースになっています。

具体的な作業療法(活動や種目)
創作活動 革細工・陶芸・絵画・書道・木工
学習的プログラム 計算ドリル・漢字ドリル・間違い探し・各種脳トレ・回想法
音楽活動 カラオケ・合唱(伴奏つき)・音楽鑑賞会・楽器演奏(ピアノ、キーボード、ギター、ベース、ドラム)
運動 各種体操・太極拳・卓球・グラウンドゴルフ・散歩
レクリエーション 風船バレーやペットボトルボーリングなどの各種ゲーム・麻雀・トランプ・茶話会
院外活動 買物・バスハイク・作業所やグループホーム見学
教育的 SST・心理教育、勉強会(睡眠について、感情についてetc)
職業前訓練 PC訓練・面接練習・職業的作業(現職、将来に向けて類似した作業を行ってみる)
身体リハ 患者さん、ご家族様からのご要望があれば対応いたします(歩行訓練・ROM訓練など)

※上記以外にもご要望があれば可能な限り対応させて頂きます

作業療法導入の流れ
  • 入院
  • 主治医から作業療法の
    処方箋・許可
  • 作業療法士が
    患者さんに説明
  • 参加

※作業療法はグループで行うことが多いですが、個別の活動が良いという方はお気軽にお問い合わせください。

作業療法プログラムの一例
時間
AM 9:30~11:30 ①自由活動 ③合唱 ⑤散歩
PM 13:00~15:00 ②茶話会 ④売店買物 ⑥カラオケ

【各活動の説明】

  • ①自由活動では上記の創作や学習など個人でできることを自由に行って頂いています
  • ②コーヒーやココアなどを選んでいただき、お茶を楽しみながら昔ながらの回想をしたり、個別の創作、脳トレなどを行っています
  • ③スタッフがキーボードとドラムを演奏し、それに合わせて童謡や歌謡曲をみんなで歌います
  • ④4~5名の患者さんを対象におやつやお菓子を購入し、会食しています。楽しみつつ買物という作業のトレーニングをしています
  • ⑤天気が良ければ屋外の中庭を天候が悪いときは新館ホールでお散歩しています。体力作りを目的にしています
  • ⑥参加人数が多いので、一人で沢山は歌えませんが人気の活動です。最新ヒット曲も歌えます

スタッフ紹介

当科は作業療法士9名 アシスタント2名の計11名、年齢は、上は50代半ばから下は20代後半まで、男女比も男性5名、女性6名と幅広く、身体障がい施設での就労経験を有するスタッフも在籍しています。

作業療法士 平島 雄一
(1995 年入職)

PROFILE

リハビリテーション科の科長をさせていただいている平島雄一と申します。
川添記念病院で作業療法がおこなわれるようになって25年が経ちました。ここまで来れたのも、患者さんとご家族様そして大勢のスタッフの皆様に支えによるものと、深く感謝しております。
本当にありがとうございました。これから医療を取り巻く環境はますます厳しくなってくると予想されますが、当科が発足30年、40年、50年を迎えていけるよう、心のこもった医療サービスの提供をモットーに皆様に愛されるリハビリテーション科を目指していきます。