2024.07.31

糸島ライフ

前原山笠とcafe & bar HIMAWARI

福岡が全国一の暑さを記録した7月25日。そんな暑さよりもっともっと熱いお祭り「前原山笠」が開催されました。
昨年4年ぶりに復活した前原山笠は、7月24日に火伏地蔵(ひふせじぞう)、25日は老松神社にそれぞれ奉納されたあと、同日には山笠が町内をかけめぐり、祭りを盛り上げます。
14時30分、9つの行政区から出された大人山笠と子ども山笠が、前原警察署前に一堂に会し、順次スタート。「オイサ!オイサ!」と言う威勢のよい掛け声と共に街中を駆け抜けました。
  • 最初にスタートしたのは前原西町
  • 勢い水を浴びながら勢いよく駆けていきます
  • 子ども山笠!暑い中頑張りました
  • 勢い水が暑さを吹き飛ばしてくれます
  • 前原東町の日本文化語学院に通う留学生たちも舁き手として参加
  • 特定技能生のテッテッゾウさんも前原山笠を見学しました

山笠は筑前前原駅前から北上し、その後はそれぞれの行政区へ向かいます。
山笠が行われた夜には、夏祭りが開催され、とくに前原商店街周辺にはたくさんの露店が立ち並び、多くの人で賑わいます。

今回は、その露店に出店されている、cafe & bar HIMAWARIに立ち寄り、美味しいデザートを頂きました!

  • お店の前では夏祭りに向けて準備が進められています
  • ひまわり色の可愛らしい外観
  • 可愛らしい店内
  • もちもちワッフルと黒蜜きな粉の団子♡
甘い物を食べると、自然と頬がゆるみます♡
cafe&bar Himawariは、糸島市にあるアットホームな飲食店です。
15年ほど前より前原で洋服も売るカフェとしてスタートし、3年ほど前に今の場所へ移ってきました。昼間はカフェらしくランチやお茶、スイーツを提供されていますが、夜は22時頃までバーとして営業されています。最近では中国やアメリカからの若い観光客も多いそう。一方で、近所に住む97才のお婆さんも常連客の一人というほど、地元の方にも長く愛されているお店です。
また、店主は地元のお母さん的存在。「安くて美味しい食事を提供したい」と言う気持ちから、九大生向けに850円の素麺セットを提供しています。さらにランチタイムには、おにぎり等をつける優しい配慮も。たまたまお店に居合わせた女性客は「ママが作るのは何でも美味しい」と絶賛されていました。
私達もワッフルと黒蜜きなこの団子を頂きました。ワッフルは店主のお勧めだけあって、もちもちして絶品。店を出た後、取材に協力してくれたテッテッゾウさんとワッフルの美味しさについて語りあったくらいお勧めです(笑)ちなみに、後述するミャンマーの「水かけ祭り」でよく食べられる団子のお菓子、モロンイェポーの中には黒砂糖が入っていて、それがcafe&bar Himawariで頂いた黒蜜きな粉の団子の味に似ているのだとか。異国でもスイーツを楽しむ心は同じですね。
この日は夏祭りに向けて、串に刺したパインを冷やしたりと、楽しそうに準備されており、地域の一員としても、積極的に活動していらっしゃるのが感じられました。まるで友人の家に来たようなリラックスした雰囲気と居心地の良さは、地域に根ざしているスタイルから生み出されているのかもしれませんね。

今回は、前原山笠とcafe&bar Himawariをご紹介しましたが、いかがでしたでしょうか。
以前の記事でも触れたことがありますが、テッテッゾウさんの故郷ミャンマーには、新年の到来を祝う「水かけ祭り」があります。山車を車に乗せて移動させながら、前原山笠でいう勢い水のように、人々が水をかけ合うそうです。そこには、旧年の不幸や汚れをその水で流して新年をお迎えすると言う意味があるといいます。また「水かけ祭り」では、その村に住む長老の洗髪をするなど、若者がお世話をするそうで、「介護」と言う仕事は、ミャンマー人にとって、とても誇らしい仕事だと話してくれました。当院でケアワーカーとして活躍するミャンマー人スタッフの優しさの源はこのような文化にあるのだと知り、日本文化も異国の文化も後世に引き継ぎ、大切にしていきたいと思った一日でした。(M.M)
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