2025.03.07

川添ニュース

美味しさの秘密

  • 海鮮丼の盛りつけをするスタッフ
  • 息がピッタリの調理スタッフ(左)と栄養科科長(右)

監査に来た保健所の栄養士から、栄養関係功労者厚生労働大臣表彰候補への応募を勧められるほどの、当院自慢のイベント食。病棟で揚げ物をしたり、外食店のうどんを提供したりと病院の枠を越えたアイデアで、いつも患者さんを楽しませてくれます。今回は、そんなイベント食を支えている人のスタッフのご紹介です。

一人目は、この記事二枚目の写真、左側で優しい笑顔を浮かべている男性スタッフ。イベント食の企画から調理まで担当してくれています。
元々、食べる事が好きだったという当スタッフ。高校卒業後、調理の専門学校へ進学し、迷うことなくそのまま料理の道へ。自分の店を持つことを目標に、某テレビ番組でも取り上げられたことがある有名店で、魚料理や肉料理、フレンチを中心に学びました。生食の扱いに精通しているのも、味だけでなく盛り付けの美しさにこだわるのも、この礎があったからこそなのですね。
順調に夢へ向かって邁進していましたが、ある時転機が…。それは私生活を優先するため、現職へ転職したこと。最初の頃は勝手が違って戸惑ったこともしばしばあったのだとか。例えば、手袋をして調理すること、計量調理をすること、などなど。他には、定時で帰宅できることにも驚いたそうです。
生活の時間を確保するために転職を決意したそうですが、美味しい物を提供したいという情熱が消える事はありませんでした。日々の何気ない買い物や自宅の料理中でも、次のイベント食で何を患者さんに提供しようかと、アイデアを考えるのが楽しいそうです。イベント食の時は、気になっていた食材を、店へ買いに行くこともしばしば。こうした患者さんを思い、どんどん行動する姿勢もまたイベント食の美味しさの秘訣なのだと思います。

さて、当院のイベント食を語る上で、欠かせない人物がもう一人。それは二枚目の写真の右側、ニッコリ笑顔でたたずんでいる当院栄養科の科長。“患者さんに食を楽しんで頂きたい”という思いが人一倍強く、いつも楽しい企画を立案してくれます。

「気になる料理法も含め、どんな提案も認めてくれるんです。」と感謝の気持ちを伝える男性スタッフと、「(料理は)やってみないと分からない事が沢山あります。彼が色々な提案を出してくれるから、二人でアイデアを出しあえ、そこからまた新たな企画が生まれるんです。」と相好を崩しながら話す栄養科科長。お互いに切磋琢磨しあえる仲なのだそうです。
“すべては患者さんの笑顔のため” 同じ志をもつ、心強いパートナーに出会えたことで、思いもよらない斬新なイベント食が次々と生み出されています。

「やりたいことが沢山あって楽しい」と話す二人から、今後どんなアイデアが飛び出すのか、とても楽しみです。(M.M)

 
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