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2025.05.12
川添ニュース
出前講座(音楽でリハビリテーション)
講座のメニューは「音楽でリハビリテーション」。電子ピアノと「カホン」(後述)を中心とした打楽器による生演奏をバッグに、参加者の皆んさんに合唱をしていただきました。
そんな本講座の演奏を担当したスタッフは、プライベートでもバンドを組んで音楽を楽しんでいるリハビリテーション科の科長。そして、幼少時からピアノを習い、病棟でもその音色で患者さんを癒している主任です。
曲目は、事前にリクエストしていただいていたものの中から選ばせていただきました。
・瀬戸の花嫁
・上を向いて歩こう
・赤とんぼ
・我は海の子
・なごり雪
・春の小川
・幸せならなら手をたたこ
・見上げてごらん
・小さな秋
・高校3年生
歌、とくに合唱ともなれば、いきなり大きな歌声は出にくいもの。しかし、1曲目の瀬戸の花嫁から、大きく豊かな声量の歌声が公民館中に響き渡りました。加えて、参加された方々のとても生き生きとした表情。これには本企画を担当した二人とも驚きを隠せませんでした。
休憩中には、普段お目にかかることが少ない楽器「カホン」のご紹介をしました。ペルー発祥の打楽器の一種で、今回お持ちしたのは、なんとスタッフによる手作りです。本体となる木箱の中には、子供用のタンバリンや蛇腹のように張り巡らされた針金が施されています。そのため、叩く場所や加減によって、それらの振動の仕方が変わり、いろいろな音を出すことができます。材料費はなんと5,000円!そんなリーズナブルなものにはとても思えないほどのクオリティの高い楽器でした。
カホン
出前講座の様子
今回のように、音楽を通じて人のからだやこころによい影響を期待し、作業療法の種目として音楽を行っています。なかでも合唱は次のような様々な効果があるといいます。
1、幸せ気分が高まる
歌うと、副交感神経が優位になるだけではなく、セロトニンやドーパミン、エンドルフィンなどの「幸せホルモン」が分泌されます。幸せホルモンには精神安定の効果があり、幸福感や満足感を感じやすくなります。
2、健康に良い
・認知症予防:歌詞や音程を覚えることで脳の活性化につながります。
・感染症、虫歯予防:唾液が多く分泌されることにより、感染症や口臭、虫歯予防につながります。
・生活習慣病予防:全身の血行が促進される事で、細胞が活性化され、免疫力がアップします。
・嚥下障害や誤嚥性肺炎予防:発声によって喉を鍛えることができます。
・体幹筋が鍛えられる:お腹を使って歌うと、姿勢もよくなります。
3、美容効果が期待できる
・アンチエイジング効果:口の周りをよく動かすので、表情筋が鍛えられ、たるんだ肌が引き締まり、小顔効果やほうれい線予防、リフトアップなどが期待できます。
・美肌効果:顔の筋肉を動かす事によって、顔の代謝が上がって肌のターンオーバーを促し、印象を明るくします。
歌うことは手軽にできるリハビリであり、無理なく続けられる健康法です。
ストレスを発散して美しく健康でいるためにも、是非当院の出前講座をご活用していただけると幸いです。(M.M)
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