2025.07.15

糸島ライフ

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チャンスは年に1日だけ!岩戸神窟特別参拝(櫻井神社)

糸島半島の先端地域に鎮座する櫻井神社。江戸時代初期、福岡藩第二代目藩主・黒田忠之公によって創建された由緒ある神社です。

近年では、アイドルグループ「嵐」のメンバーの一人、櫻井翔さんの苗字と同じ名前であり、また絵馬に願いを書くと入手困難のコンサートチケットの抽選に当たるという口コミから、「嵐」のファンにとっての聖地にもなっています。このため、若者の姿も多く見られます。
 

さて、この櫻井神社創建の切っ掛けとなったのが、境内にある“岩戸神窟”です。その前には岩戸宮というお社があり、木戸によって閉じられています。このため、普段は中に立ち入ってのお参りはできませんが、年に1度、7月2日だけは扉が開け放たれ、神窟に参拝することができます。「そんな貴重なチャンスを逃すわけにはいかない!」と、早速櫻井神社へ参拝に行ってきました。

  • *木漏れ日が美しい櫻井神社参道入口
  • *石鳥居:石は可也山から切り出されたそうです *太鼓橋・石垣:福岡県指定文化財


南方面から神社を目指すと、車道上にある大きな鳥居が迎えてくれます。それを過ぎてしばらく行くと駐車場に到着。そのすぐ側に参道があり、鳥居の向こうには石造りの太鼓橋が見えます。これは1632年に作られたもので、石畳とともに当時の面影を今に伝えている貴重なものです。参道を進みながら、周囲を見渡せば、美しい自然が広がり、心落ち着ける雰囲気を醸し出しています。

*花手水:紫陽花



参道を行き着くと、左に手水舎、右に楼門が見えます。早速、心身を清めるために手水舎へ行くと、そこには沢山の紫陽花が活けてありました。思いがけない美しい演出と神社の方のおもてなしに心が温まりました。
  • *楼門:本殿、拝殿とともに国の重要文化財です
  • *この期間だけ例大祭特別神札をいただくことができます
  • *玉串


楼門をくぐり拝殿に参拝した後は、玉串をいただいて、いざ岩戸宮へ。そこには平日の午後にも関わらず、沢山の人が参拝のために列をなしていました。この日は32度を超える真夏日。汗を拭きながら静かに順番を待ちます。
 

  • 並んで順番を待ちます
  • *岩戸宮:拝殿は荘厳な雰囲気があります


そして、いよいよ私の番が…岩戸宮に入り、その奥にある岩戸神窟を前にすると、背筋がピンと伸びるような、身の引き締まるような感じがしました。中には3人ほど座れる参拝スペースがあり、少しひんやりとする神窟の中で、神秘的で幽玄な空気を感じながら、皆様のご健康とご多幸を祈願させていただきました。

ちなみに、この神窟は、1610年の旧暦6月朔日(1日)から2日にかけて、大雷雨が発生し、雷光一閃のうちに開かれたと伝えられています。旧暦6月といえば、今の暦で7月。そのため7月2日を岩戸開きの例大祭日と定めているのだそうです。1600年代から連綿と続く神事。年に1日の岩戸神窟への参拝ができたことを非常にありがたく感じました。
 

*大神宮石段前の鳥居:伊勢神宮第六十二回式年感遷宮で譲与 *神楽殿(写真右側)
楼門へ戻ると、目の前には櫻井大神宮の参道が見えます。大神宮は櫻井神社ご祭神のご神託を受け、寛永二年(1625)に伊勢神宮の内宮・外宮の両宮に鎮座頂いたと伝えられています。
大神宮への参道手前にある鳥居の右側には、神楽殿があります。今回はそこでたまたま一般の女性が大神宮の方へ向かって、竜笛を奏でておられました。参道に響き渡るその澄み渡った音色に、より厳かな気持ちにさせてもらいつつ、このご縁に感謝しました。

参道を進んでいくと、途中で「初老」と言う文字やハートの形を描いた石が出てきます。あるブログでは「ハートの石を見つけて触ると恋愛運がアップする…!?」との情報も。無事にハートの石を探しだし、撫でることができました(笑)

その後は、大神宮の拝殿の前で静かに手を合わせ、参拝を無事に終えることができました。大神宮がまとう厳かな雰囲気も相まって、心身ともに浄められたような気がして、穏やかな気持ちになりました。

皆さんも機会がありましたら、櫻井神社へ参拝に行かれてみてはいかがでしょうか。(M.M)
  • *大神宮への参道
  • 初老記念碑
  • 参道に文字が書かれています
  • ハートマークも発見♡
  • こちらもにも♡が。恋愛運もアップしそうです(笑)
  • 境内前の鳥居:伊勢神宮より移築
  • *社殿:神明造、茅葺の拝殿、中殿、本殿
 
*当院から櫻井神社までのアクセス*
   住所:福岡県糸島市志摩桜井4227
   電話:092-327-0317
   最寄り駅:バス停(桜井/昭和バス)徒歩13分
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