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2025.11.13
川添ニュース
病院で本格「タンシチュー」(イベント食:3病棟)
タンシチューとろけるような食感、深いコクと香り。まるでレストランのような特別な一皿が誕生しました。そう、10月の当院イベント食「タンシチュー」です!タンシチューといえば、手間がかかり、家庭でもなかなか味わう機会の少ない料理。それこそ、病院や施設で提供された話はあまり聞いたことがありません。当院でも初めてのことです。
●「お肉を食べる喜びを届けたい」~調理スタッフの想いから生まれた一皿
きっかけは、スーパーで偶然見かけた一枚の厚切りのタン。霜降りの厚みあるタンを見ていると、それだけで食欲をそそられますし、お肉はいつの時代も御馳走の一つですから、特別感も増します。
「病院でも、しっかりと“お肉を食べる喜び”を感じてもらいたい」。調理スタッフのなかに湧いた、そんな思いが本企画の始まりでした。
とはいえ、病院で提供するからには、味や食感はもちろん、食べやすさも大切です。そこで試行錯誤の結果、メインのタンは、なんと4時間かけて下茹でしました。圧力鍋を使えば時間を短縮できますが、あえて弱火でじっくり煮込む事で、溶けるような肉の柔らかさと奥行きのある味わいに仕上げています。さらに、40食分全てのタンの皮を一枚ずつ丁寧に剥き、見た目の美しさと口当たりのなめらかさにもこだわりました。
●コクの秘密は「ひと工夫」の隠し味
厚切りのタンをひとりあたり5〜6切れ以上も、贅沢に盛り付けた今回のタンシチュー。シチューソースにもひと工夫されています。それは、ココアと砂糖による隠し味。これにより、ほんのりとした甘みと深みのある苦みをプラス。ソース全体に立体的なコクをもたらし、やさしさと豊かさが心まで温めてくれるような味わいを生み出しています。
●「病院でこんな料理が!」~患者さんの笑顔と驚き~
召し上がった患者さんからは
「初めてタンシチューを食べました。病院でこんなに上品な料理を味わえるなんて驚きです。柔らかくて本当に美味しかったです。」
「お肉がたっぷりで食べ応えがあり、丁寧に作られているのが伝わりました。」
「まさか病院でタンシチューが食べられるとは思いませんでした。」
など、うれしいお声をたくさんいただきました。
●「食を通して元気を届けたい」~その想いをこれからも~
当院では、毎月のイベント食を通じて、患者さんに驚きと笑顔をお届けしています。栄養士と調理スタッフが心を込めて企画・調理する一皿一皿には、「食べることの楽しさ」と「元気になってほしい」という願いが込められています。
今回のタンシチューも、その想いがしっかりと届いた特別なメニューとなっていたように思います。
なお、イベント食の様子は、当院公式給食Instagramでもご紹介しています。ぜひご覧ください。(M.M)

3病棟ロビーからの眺め